トリココーヒーをつくるひとたち②

愛知県日進市にある、ガレージを改装した小さな工場。ここでトリココーヒーの豆を自家焙煎し、豆本来の個性を最大限に引き出す味づくりをおこなっています。コーヒーを飲む人に心から「美味しい!」と感じていただけるよう、経験豊富な焙煎士が日々こだわりを持って取り組んでいます。

大量のコーヒー豆を一度に焙煎する方法は効率的ではありますが、在庫として保管している間に鮮度が落ちてしまいます。それによって風味が弱くなり、時間とともに苦味や酸味などの雑味も増していきます。トリココーヒーでは、香りや味をより楽しんでいただくために少量ずつ焙煎をおこない、鮮度のよい状態をキープできるようにしています。

小ロットずつ丁寧に、一日に何度も焙煎をおこなう

焙煎直後は炭酸ガスが放出されるため、少し落ち着かせてから次の工程へ

コーヒー豆の焙煎には主に熱風式、半熱風式、そして直火式の3つの方法があります。トリココーヒーで採用しているのは、じっくりと時間をかける直火式焙煎です。焙煎機の熱源はバーナーからの直火で、1500℃近くにもなる炎の外延部を釜の下から豆に当てて焼き上げます。釜には無数の穴が空いており、焙煎中に豆の薄皮が炎に落ちることで燻され、独特の香味を生み出します。焙煎には熱風式の約3倍の時間がかかりますが、香ばしく風味豊かな味わいが何よりの魅力です。

水分が抜けて釜の中ではぜる豆。変化する豆の声を聴きながら調整をおこなう

豆に炎が触れるため焙煎の難易度は高くなるが、香ばしく個性的な味わいを楽しめる

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